速写
そくしゃ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
snapshot
文例 · 用例
昨日こそ誰乎彼の黯※にて、分明に面貌を弁ぜざりしが、今の一目は、躬も奇なりと思ふばかり奇くも、彼の不用意の間に速写機の如き力を以てして、その映じ来りし形を総て脱さず捉へ得たりしなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
敬二はすっかり嬉しくなって、速写ケースに入ったライカを首にかけて離さなかった。
— 海野十三 『○○獣』 青空文庫
あまり感激したものですから、恐る恐る「写さして頂けませんか」とお願いしますと、「学校に行かんならんのでこんな絵でも日がかかって困ります」などと喞ったりされながら「写されるのだったら直写ししても構いませぬ」と気易く許して頂いて、早速写させて頂きました。
— 上村松園 『昔のことなど』 青空文庫
早速写しとりましたが、幾年か立つ内にその手帳を失い、お歌も忘れました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
薄板に施した形板きざみは完全で、例えば打ちよせる波は、奇妙な牧羊杖の手法と空中にかかる各々の水滴とで、あく迄月並ではあるが、而も速写写真が示す波の外見を、そっくり表している。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
にゃごとこくきゃ、こんちくしょう、あらいやばん、こなたのそくしゃあか、ぞうだんしんさんな」 とお芳さんが一|瀉千|里で言った。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
あら厭ばん、此方のそくしゃあか、冗談しんさんな」「成程、分る。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
冗談しんさんなは優しくて好い」「こなたのそくしゃあかとは何ういう意味だね?
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
作例 · 標準
彼はスケッチブックを常に持ち歩き、街で見かけた面白い人物を鉛筆一本で鮮やかに速写する。
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取材記者として戦場に赴いた彼は、命の危険を感じながらも、崩壊した街の様子をカメラで速写し続けた。
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美大の授業で「クロッキー」と呼ばれる速写の訓練を行い、短時間で対象の形を捉える技術を磨いた。
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