切り花
きりばな
名詞
標準
cut flowers
文例 · 用例
首や手が自分で動かせるやうになつた時、私は見舞にくる母に外國の繪葉書を買つて來て貰つて眺めたり、武井さんに頼んで草花の鉢や切り花などを病院の近くの草花屋から買つて來て貰つた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
いろいろ問答をしてそこに出陳されている切り花を点検した結果、たぶんそれはローヤル・スカーレットと称する品種であるらしいというくらいのところまではやっとこぎつけることができた。
— 寺田寅彦 『錯覚数題』 青空文庫
どうせのことに切り花を眺めます。
— 牧野信一 『趣味に関して』 青空文庫
擔當の老看守は太田ひとりの運動の時には別に監視するでもなく、その間植木をいぢつたり、普通病舍の方の庭に切り花を取りに行つたりして、運動時間なども嚴格な制限もなくルーズだつたが、さて、話をするほどの機會はなかなか來なかつた。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
担当の老看守は太田ひとりの運動の時には別に監視するでもなく、その間植木をいじったり、普通病舎の方の庭に切り花を取りに行ったりして、運動時間なども厳格な制限もなくルーズだったが、さて、話をするほどの機会はなかなか来なかった。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
手にした切り花を仏壇に供え、その前に坐って永いこと手を合せてから、これでお役目がすんだ、というような小ざっぱりとした顔つきで火鉢のはたへ坐りこんだ。
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
私はおりこうな人なのにほんとにおりこうな人なのに私は私の気持ちをつまらない豚のやうな男達へおしげもなく切り花のやうにふりまいてゐるんです。
— 蒼馬を見たり 『蒼馬を見たり』 青空文庫
だがもともと、切り花の生命はどうせ幾日間の間である。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
ウィキペディア
切り花(きりばな、切花とも表記)は、咲き始めやつぼみの状態にある植物の花を、枝・茎または葉をつけて切り取ったもの。姿を整えて水を張った花器(花瓶など)に挿し、玄関や居室に飾り、あるいは仏壇や墓前に供えられる。またはそのために用いられる花のことである。
出典: 切り花 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0