花卉
かき
名詞
標準
文例 · 用例
例えば光琳の草木|花卉に対するのでも、歌麿や写楽の人物に対するのでもそうである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
六階で以前のままなものは花卉盆栽を並べた温室である。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
三 熱帯魚(その一) 百貨店の花卉部に熱帯魚を養ったガラス張りの水槽が並んでいる。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
西洋でも花瓶に花卉を盛りバルコンにゼラニウムを並べ食堂に常緑樹を置くが、しかし、それは主として色のマッスとしてであり、あるいは天然の香水びんとしてであるように見える。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
きわめて卑近の一例を引いてみれば、庭園の作り方でも一方では幾何学的の設計図によって草木花卉を配列するのに、他方では天然の山水の姿を身辺に招致しようとする。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
花卉の薫、幽かなる樂聲、暗き燈火、軟なる長椅は我を夢の世界に誘ひ去らんとす。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
譬へばカムパニアの野を變じて一の花卉多き園囿となしたらんが如し。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
花卉として東京でいつ頃から弄ばれているか知らない。
— 森鴎外 『サフラン』 青空文庫