併呑
へいどん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
annexation
文例 · 用例
精神的にも物質的にも茫々たる不毛の国土を開拓して、隆々たる文化を育みつつ、世界を併呑すべく雄視した鼻がありました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
その代り些しでも弱い鼻は圧倒しよう、小さい鼻は併呑しよう、低い鼻は蹂躙しようと、互に押し合いへし合いました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
軍備ニ依頼シテ弱國ヲ併呑シ以テ私慾ヲ恣ニセントスル意味ノ者ガ軍國主義ナラバ嘗テ陸上ニ於テ濁逸ガ然リシ如ク、海上ニ於テ英國ノナシツツアル者ハ實ニ遺憾ナク完成シタル海上軍國主義ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
支那ヲ併呑シ朝鮮ヲ領有セントシタル「ツアール」ノ利己ガ當時ノ状態ニ於テ不義ナリシ如ク、廣漠不毛ノ西比利亞ヲ獨占シテ他ノ利己ヲ無視セントスルナラバ「レニン」政府現在ノ状態亦正義ニ非ズ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
日本帝国主義は、国内においては、農村の半封建的搾取、労働者の殖民地的搾取、国外においては、暴力的・軍事的に隣接民族を併呑、侵略、殖民地化して、成長してきたのである。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
性格によって他の性質は代表され、支配され、併呑される。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
性格は他の諸性質を排斥するのではなくして、之を代表し、支配し、併呑する。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
世の中の勢は益々画一へ向い、工場でも小さな工場は併呑されて消えて行っている一方で、人々の感情に郷土的な品物や極めて手工業的な製作品が新しい興味を呼びさまして来ている関係は、今日の日本の文化の心理として案外に微妙であり重大でもあるのではないだろうか。
— 宮本百合子 『生活のなかにある美について』 青空文庫
作例 · 標準
強大な軍事力を背景に、隣国を併呑しようとする野心的な動きが表面化した。
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弱小な部族を次々と併呑し、彼はついに広大な領土を支配する王となった。
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歴史を振り返れば、多くの帝国が周辺諸国を併呑することで巨大化してきたことがわかる。
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