太藺
ふとい異読 フトイ
名詞
標準
softstem bulrush (Scirpus tabernaemontani)
文例 · 用例
七つ八つの金魚は静まり返って、藻や太藺が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
反歌しゆうしゆうと花火ふき出る竹の筒|幼らすでに勢ひそめにし青銭青銭は穴あき銭よ、字のおもて寛永通宝、裏に波文久永宝、よく数へよく刺し貫くと、手もすまにそろへて締むと、幼な児や息づかし我、青太藺綯ひし小縄の、撚りつよきその緒くくりて、夜々をなげきし。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
池には太藺が茂つて其下には盥を伏せた位な小さな島の形がある。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
五位鷺が一羽おりて太藺の蔭にぢつとして居る。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
後の泉を包んだ岩の上には、まだ凋れぬ太藺の花が、水甕の破片とともに踏みにじられて残っていた。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
譬えば親戚や自宅の電話番号なども、六七四というのを空(むなし)と覚えるという風で、自宅の二五七九を、「太藺(ふとい)と七子(ななこ)だ。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
然るに茲に、観念的な、或ひは宗教的な要求の達成といふことよりも、修辞的、心理的要求の達成といふことの方が、遥かに多くの人の歯に合ふといふことがある。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
笑ふといふ謂はば面白さの名辞に当る現象が早ければ早いだけ人は生活人側に属する。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
作例 · 標準
池の浅瀬には太藺が群生しており、水鳥たちの格好の隠れ家になっていた。
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夏休み、祖父と一緒に近所の沼へ行き、太藺を刈り取ってきてござを編む手伝いをした。
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植物図鑑で調べたところ、この水辺に生えている円柱状の茎を持つ植物は太藺だと分かった。
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