悍婦
かんぷ
名詞
標準
bad-tempered woman
文例 · 用例
私は彼女に何の魅力も感じないどころか、万一まかり間違ってこの女と情事めいた関係に陥ったら、今は初々しくはにかんでいるこの女もたちまち悍婦に変じて私の自由を奪うだろうという殺風景な観察すら下していた。
— 織田作之助 『髪』 青空文庫
しかし臙脂虎とは紅をつけた虎の意味で悍婦を斥すと辞書にある。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
従つてありやなしや知らねどといふ言葉の裏には悍婦の意も自ら含まれてゐるのであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
自然、悍婦も、驕婦も、物を縫うている瞬間だけは、良妻であり、賢婦であることのほかには見えない。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
彼女達は一たび其境遇を替え、其身を卑しいものではないと思うようになれば、一変して教う可からざる懶婦となるか、然らざれば制御しがたい悍婦になってしまうからであった。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
懶婦か悍婦かになろうとしている。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
お雪の後半生をして懶婦たらしめず、悍婦たらしめず、真に幸福なる家庭の人たらしめるものは、失敗の経験にのみ富んでいるわたくしではなくして、前途に猶多くの歳月を持っている人でなければならない。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
私のはつきりした望みは私の愛し得るやうな善良な聰明な女の人を探し求めることだつたのです――ソーンフィールドに殘してあるあの悍婦と正反對の人を。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫
作例 · 標準
シェイクスピアの戯曲『じゃじゃ馬ならし』は、悍婦として知られる女性が主人公だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
あの家は、悍婦と噂される奥さんの尻に敷かれている旦那さんで有名だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
物語の中で、その悍婦は誰に対しても牙をむくが、一匹の猫にだけは心を開いていた。
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