懐妊
かいにん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #32534 · 青空 122 例
標準
pregnancy
文例 · 用例
禰宜 女子が正しい懐妊は恥ではないのじゃ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
私は尚も言葉をつづけて、私、考えますに葛の葉の如く、この雪女郎のお嫁が懐妊し、そのお腹をいためて生んだ子があったとしたなら、そうして子供が成長して、雪の降る季節になれば、雪の野山、母をあこがれ歩くものとしたなら、この物語、世界の人、ことごとくを充分にうっとりさせ得ると、信じて居る。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
わが邦でも『調味|故実』に兎は婦人懐妊ありてより誕生の百二十日の御祝い過ぐるまで忌むべしと見ゆ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その出来たときに莫邪の妻は懐妊して臨月に近かったので、彼は妻に言い聞かせた。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
最愛の方が懐妊されたのであるから、帝のお志はますます藤壺の宮にそそがれるばかりであった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
スラバヤ同様猴に懐妊を祈ること出口米吉氏の「土俗覧帳」(『人類学雑誌』二八巻十号)に『大朝』紙を引いて、尾張海東郡甚目寺観音院境内にオサルサマあり、子を授くるとて信者多し、その本尊木彫の猴、高さ一尺内外の坐像、半身大の桃実を抱き真向に坐す。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
葉子はふと定子を懐妊していた時のはげしい悪阻の苦痛を思い出した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
もしや懐妊では……葉子は喜びに胸をおどらせてそう思ってもみた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫