木の下闇
このしたやみ
表現副詞
標準
dark under the trees
文例 · 用例
』 時田は驚いて木の下闇を見ると、一人の男が立っていたが、ツイと長屋の裏の方へ消えてしまった。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
足許だけぼんやり見える、黄昏の木の下闇を下り懸けた、暗さは暗いが、気は晴々する。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
漢語を用いていかめしくしたる句蚊遣してまゐらす僧の座右かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔「座右」の語は僧に対する多少の尊敬を表わし、「売卜先生」と言えば「卜屋算」と言いしよりも鹿爪らしく聞えてよく「訪はれ顔」に響けり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
木の下闇で道を手探りしなければ分らぬほど暗かった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そして、木の下闇に吸われて行った。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
ならば糺の森あたりの、老木の下闇に致したかった。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
漢語を用ゐていかめしくしたる句蚊遣してまゐらす僧の坐右かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔「坐右」の語は僧に対する多少の尊敬を表し、「売卜先生」と言へば「卜屋算」と言ひしよりも鹿爪らしく聞えて善く「訪はれ顔」に響けり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
雲を吐く老杉の梢では四十雀が頻に囀り、清い谷川の水が其|側をゆたかに流れ、朱色の躑躅の花が燃え上る炎のように木の下闇を照していた。
— 木暮理太郎 『秩父のおもいで』 青空文庫
作例 · 標準
真夏でも木の下闇(このしたやみ)は驚くほど涼しく、別世界のようだ。
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うっそうとした木の下闇(このしたやみ)の中を、一筋の光が差し込んでいる。
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木の下闇(このしたやみ)に紛れて、鹿がこちらをじっとうかがっていた。
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