逆効果
ぎゃくこうか異読 ぎゃっこうか
名詞
標準
opposite effect
文例 · 用例
このだらしのない、子等に対して申し訳なく、相済まなく思つてゐる父の心が、そんな釣りの半日で子供の心に通じるかどうか、これは寧ろ逆効果でありはしないか。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
彼等はいわゆるエロチシズムの文学を攻撃する文章を極めて真面目な表情で書いておりますが、しかし、彼等の文章を読んでおりますと、彼等の使っているエロ文学だとか性の欲求だとか性生活だとかいう言葉がどぎつい感じで迫って来て、妙な逆効果を現わします。
— 織田作之助 『猫と杓子について』 青空文庫
けれども、そのような絵は往々にしてこの部屋へ来る客たちを照れさせ、辟易させるという意味で逆効果を示す場合もあろう。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
各藩の志士の中の頭のよい者は、かうした逆効果に反省して、今までのやり方の失敗に漸次気がつく者が出てきた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
しかし刺戟のつよい湯は彼女にとって逆効果を現わした。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
職業をもったということは、彼女たちに、自分のとれる金銭のたかを教え、同じ環境の青年たちの経済力の小ささを教え、逆効果として、大きい買物をまかせられる力の味を一層身にしみて感じさせる。
— 宮本百合子 『若い娘の倫理』 青空文庫
マア、底を洗えば、そんなところだろうが) 土を守る、探検を妨害する――なんぞといいながら逆効果をねらい、かえって「大地軸孔」へじぶんを惹きよせようとする。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
これは抜擢といふのと、逆効果を持つほめ詞になるかも知れない。
— 折口信夫 『見ものは合邦辻』 青空文庫