贈り主
おくりぬし
名詞
標準
sender (of a present)
文例 · 用例
たとえば前の柿の例にしても、贈って来た人の好意は全然引離して考えに入れず、柿よりも米、味噌、醤油の方が生活必需品としてより価値的だといった議論をしたり、また、贈り主の意だけ認め過ぎて、送ってくれるなら古草鞋|片足でもよいのだという議論は、只今の柿の贈物の実相には当て嵌りません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
指環の台は純金であったが、環状に並べた九つの小粒の真珠の真ん中に、一つの大きな真珠があり、倉持家の定紋に造られたもので、贈り主の父の母に対する愛情のいかに深かったかを示すものであり、それを偸み出して女に贈る坊っちゃんらしい彼の熱情に、銀子も少し驚きの目を見張っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
しかし、やがて贈り主の悲しき形見になつたその寫眞器は、支那の旅から歸ると間もなく、或る文學青年の詐欺にかゝつてうしなはれた。
— ――私の寫眞修行―― 『寫眞と思ひ出』 青空文庫
(これは何処から持って来てくれたろう) 老婆は餅の贈り主を考えてみた。
— 田中貢太郎 『地獄の使』 青空文庫
贈り主は前夜のあの怪しい血まみれの男じゃな。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
それに贈り主がちと気がかりじゃ。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
雪之丞にも、この無名の贈り主に、ちょいと、心当りがなかった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
この駕籠は、そも、この駕籠は……」「老中田沼|主殿頭の、小梅の寮へやる駕籠であろう、贈り主は松本伊豆守のはずじゃ」「…………」 駕籠脇の武士は黙ってしまった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
作例 · 標準
例句