宝船
たからぶね
名詞
標準
treasure ship
文例 · 用例
俺が若い時の、罪障が報ったっぺ、可いわ、娘の支度と婿殿へ引出ものをかねて、一番、宝船を漕いでまかしょ、お正月だ、祝えッて、大酒をのんだんです。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
なにわぶしの語句、「あした待たるる宝船。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
」いつか水上温泉で田舎まわりの宝船団とかいう一座の芝居を見たことがあるけれど、その時、額のあくまでも狭い色男が、舞台の端にうなだれて立って、いったい私は、どうしたらいいのかなあ、と言った。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
夫婦岩、蓬莱岩、岩戸不動滝、垂釣潭、宝船、重ね岩、宝塔|等等等の名はまたあらずもがな、真の気魄はただに天崖より必逼する。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
大黒天の事は石橋臥波君の『宝船と七福神』てふ小冊に詳述されたから、今なるべく鼠に関する事どもとかの小冊に見えぬ事どもを述べよう。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
そう思うと、僕はなんだか極楽行の宝船にのりこんだような気がしてきてならなかった。
— 海野十三 『地球を狙う者』 青空文庫
と、彼女は、天井に沿っている店の缶詰棚へ乱れかかる煙の下から、「宝船じゃ、宝船じゃ。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
」「云うてくれって、お前宝船やないか、ゆっくりそこへ坐っとりゃ好えのじゃ。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
標準
picture of a treasure ship bearing the Seven Gods of Good Fortune
ウィキペディア
宝船 とは、七福神や八仙が乗る宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のこと。新年をあらわす季語でもある。全国の卸売市場では縁起物として取り扱われることもある。
出典: 宝船 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0