甦
よみがえ
名詞
標準
resurrection
文例 · 用例
アルテミス十三番が甦る……するとまたそれが一番だ、してそれは何時も唯一つ、又は唯一つの機会だ。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
マルシャル橋や王宮橋から毎日のように眺め見下ろしたスプレーの濁り水に浮ぶ波紋を後年映画「ベルリン」の一場面で見せられたときには、往年の記憶が実になまなましく甦って来るのを感じたのであった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
その後二十年たってドイツのエナでツァイスの工場を見学したとき、紫外線顕微鏡でこの同じ珪藻の見事な像を蛍光板の上に示されたとき、この幼い記憶が突然甦って来るのを感じたのであった。
— 寺田寅彦 『追憶の医師達』 青空文庫
古いことがぼつぼつ復活する当代であるから、もしかすると、どこかでまたこの「鴫突き」の古いスポーツが新しい時代の色彩を帯びて甦生するようなことがないとも云われないであろう。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
自分の五歳の頃から五年ほどの間熊本|鎮台に赴任したきり一度も帰らなかった父の留守の淋しさ、おそらくその当時は自覚しなかった淋しさが、不思議にもこの燈下の寒竹の記憶と共に、はっきりした意識となって甦って来るのである。
— 寺田寅彦 『郷土的味覚』 青空文庫
下界では未だ霜が結んだという噂も聞かないのに、天上の高寒に、早くも洗礼を受けて、甦ったように新しくなった山を見ると、水を浴びせられたように慄となる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
昔長崎を見物した時に見た露文の看板の記憶が甦って来るのを感じた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
燃え尽した書物がフィルムの逆転によって焼灰からフェニックスのごとく甦って来る。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
作例 · 標準
死者の甦を信じる村人たちは、奇妙な仮面をつけて何百年も同じ儀式を続けている。
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伝説に語られる悪竜の甦を防ぐため、勇者たちは険しい山脈を越える旅に出た。
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古代の遺跡から発掘された魔術書には、失われた肉体の甦について詳しく記されていた。
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