天福
てんぷく
名詞
標準
heavenly blessing
文例 · 用例
伝説に依ると、水内郡荻原に、伊藤|豊前守忠縄というものがあって、後堀河天皇の天福元年(四条天皇の元年で、北条|泰時執権の時)にこの山へ上って穀食を絶ち、何の神か不明だがその神意を受けて祈願を凝らしたとある。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
『明月記』に天福元年十一月御法事の夜僧房の童が女の姿で堂上に昇り、大番武士に搦めらるとあり。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
彼奴等は可憐しいヂュリエットの手の白玉を掴むことも出來る、また姫の脣から……其上下の脣が、淨い温淑な處女氣で、互ひに密接と合ふのをさへ惡いことゝ思うてか、いつも眞赤になってゐる……其姫の脣から永劫死なぬ天福を窃と盜むことも出來る、ロミオにはそれが能はぬ。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
四十二 法然が亡くなってから、順徳院の建保年間、後堀川院の貞応嘉禄年間、四条院の天福延応年間などたびたび一向専修の宗旨を停止の勅命を下されたけれども、厳制すたれ易く興行止まりがたく、念仏の声は愈々四海に溢れた。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
後白河天皇の天福元年、伊藤豊前守忠綱という人があって、この山にこもり、穀食を断って祈願をこらし、大自在力を得て、二百年余を生き、応永七年足利義持の時に死んだという。
— 中谷宇吉郎 『露伴先生と神仙道』 青空文庫
鮫は朝鮮の一の切れ、目貫は金で断の一字、銘を天福輪と切った稀代の剛刀――ぐいと、背後ざまに落とし差した下谷の小鬼、伴大次郎、黒七子の裾を端折ると一拍子、ひょいと切戸を潜って戸外へ出た。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
鎌倉幕府の記録である吾妻鏡天福元年五月二十七日の条には、聴くも憐れな補陀洛渡海の事件が載せてある。
— 中山太郎 『本朝変態葬礼史』 青空文庫
天福寺の本堂が影絵のように見え、風はないが海が近いので、空気に汐の香がかなりつよく匂っていた。
— 山本周五郎 『あすなろう』 青空文庫
作例 · 標準
長寿を全うした祖母は、天福に恵まれた人生だったと語っていた。
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彼の事業の成功は、まさに天福としか言いようがない。
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困っている人々を助けることは、きっと天福につながるだろう。
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標準
Tenpuku era (1233.4.15-1234.11.5)
作例 · 標準
この古文書には天福年間の出来事が詳細に記されている。
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天福の時代は短かったが、激動の時代として歴史に名を残した。
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研究者は、天福元年発行の貨幣を発見し、当時の経済状況を推測した。
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ウィキペディア曖昧さ回避
天福(てんふく、てんぷく)
その他
- 宮崎県日南市天福 — 広島東洋カープのキャンプ地である日南市天福球場が有名。
- 大相撲力士潮丸元康の以前の四股名。
出典: 天福 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0