応急手当
おうきゅうてあて
名詞
標準
first-aid (treatment)
文例 · 用例
市郎の人工呼吸|其他の応急手当が効を奏して、彼女は間もなく息を吹き返した。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
自分が、それを知ったため、応急手当の出来る場合はともかく、それ以外は知らぬが仏でいたい。
— 菊池寛 『私の日常道徳』 青空文庫
病体少しも分らず、でただまあ応急手当に、例の仰反った時は、薬を嗅がせて正気づかせる外はないのです。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
応急手当が終ると、――私は船乗りだったから、負傷に対する応急手当は馴れていた――今度は、鉄窓から、小さな南瓜畑を越して、もう一つ煉瓦塀を越して、監獄の事務所に向って弾劾演説を始めた。
— 葉山嘉樹 『牢獄の半日』 青空文庫
僕も、浜で正月をしたいと思ってるんだが、それさえなけりゃ、十日や二十日|錨を入れたってかまやしないんだけどなあ、じゃあ、応急手当として、ストキだけ下船さすか」船長も賛成した。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
多紀某の『広恵済急方』という医書に、雀の尻上を横|截りした図を出し、確か指を切って血止まらざるを止めんとならば、活きた雀を腰斬りしてその切り口へ傷処をさし込むべしとあったと記憶するが、これらいずれも応急手当として多少の奏効をしたらしい。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
取りあえずそこから近い農家へ運び込んで、水や薬の応急手当を加えると、市五郎はようように正気づいたが、倒れるはずみに頭をも強く打ったらしく、容易に起き上がることは出来なかった。
— 岡本綺堂 『馬妖記』 青空文庫
それだけの応急手当をして置いて、雨のふりしきる暗いなかを医者のところへ駈けて行きました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
例句