帯締め
おびじめ異読 おびしめ
名詞
標準
decorative string used to hold a kimono sash in place
文例 · 用例
その雨の中を漂ひながらいつだか消えてなくなつた、あの乳白の※嚢たち……今や黒い冬の夜をこめどしやぶりの雨が降つてゐて、わが母上の帯締めも雨水に流れ、潰れてしまひ、人の情けのかずかずも竟に蜜柑の色のみだつた?
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
正直な満蔵は姉にどなられて、いつものように帯締めるまもなく半裸で雨戸を繰るのであろう。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
「おとよさんちょっとえい景色ねい、おりて見ましょうか、向うの方からこっちを見たら、またきっと面白いよ」「そうですねい、わたしもそう思うわ、早くおりて見ましょう、日のくれないうちに」 おとよは金めっきの足に紅玉の玉をつけた釵をさし替え、帯締め直して手早く身繕いをする。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
萱の花誰に見よとて 髪結ふた西の山には 萱の花誰に解かそと 帯締めた東の山にも 萱の花萱の枯葉に だまされたお綱さまはと 懸巣啼く。
— 野口雨情 『別後』 青空文庫
それは母がいつも寝床の上に置いて寝る平生着の帯締めで、紫色の打紐に、鉄の茄子が附いているのでした。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
尚又、当時犯行用と認められし帯締めは、その後、数名の警官の手に転々したる後なりしを以て、何等犯人に関する証跡を検出するを得ず。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
と帯締めの打紐を解きつ結びつ。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
帯締めだってきちんと結ばれているし、落したとすれば、道を急いだために、蟇口自身がひとりでに浮き上って、そして知らぬ間に零れたに相違なかった。
— 犬田卯 『錦紗』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
帯締め(おびじめ)は、女性の着物の着付けをするために必要な小道具の一つで、帯を固定するのに用いる紐。帯締め紐。
出典: 帯締め — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0