円塔
えんとう
名詞
標準
round tower
文例 · 用例
ピサの傾塔やガリレーの振子よりも彼を喜ばせたものはその浸礼堂の円塔の不思議な反響の現象であった。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
ここの二階で毎朝寝巻のままで窓前にそびゆるガスアンシュタルトの円塔をながめながら婢のヘルミーナの持って来る熱いコーヒーを飲み香ばしいシュニッペルをかじった。
— 寺田寅彦 『コーヒー哲学序説』 青空文庫
デル・テチョの『巴拉乖等の史』に、スペインのカベツア・デ・ヴァカが、十六世紀の中頃ペルーに入った時、八千戸ある村の円塔に、一大蛇住み、戦死の尸を享け食い、魔それに托して予言を吐くと信ぜられた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
――月が、円塔形の櫓の中腹に低く垂れ懸つて私の眼に映つた。
— 牧野信一 『ゾイラス』 青空文庫
頭のない聳え立った円塔の上では、燕が蚊柱のように群り立って飛んでいる。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
水晶街の角にも有名な三位一体教会の円塔というのがある。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
そしてその深夜十三世紀の円塔内のキャバレで、貧しい音楽に悲しいまでにたのしげに踊り狂う兵士とその恋人や、売子娘とその相手や、町の女、町の男達をぼんやりと眺めながら――異国者はつねに浮気だ――私はすでに帰りの旅を思っていた。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
円頂閣や円塔や十字架を頂いた寺院や修道院が、聖なる信仰の国なる我がロシア帝国に数限りなく散在するように、数限りない人種や、民族や、国民がこの地球上に群れつどい、ごたごたと入り乱れて、押し合いへし合いしている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
城壁の隅には、堅固な石造りの円塔が立っている。
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ガイドが、あの円塔の頂上からは街全体が見渡せると教えてくれた。
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子供たちは、公園にある遊具の円塔の周りを走り回っていた。
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