相互扶助
そうごふじょ
名詞
標準
mutual aid
文例 · 用例
同乗客の側から言っても、他の便利のために少しの窮屈や時間の消費を我慢するくらいなことは当然な相互扶助の義務であろうから、なんの遠慮もいらないわけである。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
共同作者らの唱和応答の間に、消極的には謙譲礼節があり、積極的には相互扶助の美徳が現われないと、一句一句の興味はあっても一巻の妙趣は失われる。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
終わりに臨んで諸君の将来が、協力一致と相互扶助との観念によって導かれ、現代の悪制度の中にあっても、それに動かされないだけの堅固な基礎を作り、諸君の精神と生活とが、自然に周囲に働いて、周囲の状況をも変化する結果になるようにと祈ります。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
彼等はたゞ彼等の飾氣なき相互扶助の感情と現在の必要とに據つて、孜々として彼等の新らしい家を建つることに急いだ。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
又或者にあつては、相互扶助の感情の圓滿なる發現を遂げる状態を呼んで無政府の状態と言つてるに過ぎない。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
私慾を絶滅した完全なる個人と言ひ、相互扶助の感情と言ふが如きは、如何に固陋なる保守的道徳家に取つても決して左迄耳遠い言葉で有る筈が無い。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
相互扶助(ソリダリチイ)といふ言葉は殆どクロポトキンの無政府主義の標語になつてゐる。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
彼は先づ動物界に於ける相互扶助の感情を研究し、彼等の間に往々にして無政府的――無權力的――共同生活の極めて具合よく行はれてゐる事實を指摘して、更にそれを人間界に及ぼした。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
作例 · 標準
地域の消防団は、自分たちの街は自分たちで守るという相互扶助の精神で活動している。
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昔ながらの「結(ゆい)」の習慣は、農作業を助け合う日本古来の相互扶助の形だ。
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組合員が少しずつ資金を出し合い、困った時に助け合う相互扶助の仕組みを構築した。
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ウィキペディア
相互扶助(そうごふじょ)とは、社会・組織の構成員同士が互いに助け合うこと。互助(ごじょ)とも。
出典: 相互扶助 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0