一家団欒
いっかだんらん
名詞
標準
happy family get-together
文例 · 用例
燈台守は何も知らずに一家団欒の食事を続けていたに違いないし、遭難者は怒濤にもまれて(或いは吹雪の夜であったかも知れぬ)ひとりで死んでいったのだ。
— 太宰治 『一つの約束』 青空文庫
科学者あり、軍人あり、領事あり、社長あり、重役あり、官吏あり、経済学者あり、裁判官あり、これら異った職業の人物ばかりが、一家団欒して、階級を去り、年齢を忘れ、互に心事を語って生活する。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
この事は実際上、良人や子供の理解なしにはなりたたないから、好都合な事情で運べば、よい妻、いい母さん、そして手芸であれ、エッチングであれ何か一つの仕事をもった女主人として、描かれる一家団欒の画面は非常にこまやかで活溌な生気に溢れていることも想像し得るのです。
— ――女も仕事をもて―― 『現実の道』 青空文庫
その写真にとられている外国人の一家団欒の情景が、わたしの目をひいた。
— 宮本百合子 『権力の悲劇』 青空文庫
これを従来の習慣に依つてせぬといふと、その内の者、殊に女の子などは一家団欒して楽しむべきものであるといふことを知らずに居る。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
それ故に家庭教育の第一歩として、先づ一家団欒して平和を楽しむといふ事位から教へて行くのがよからう。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
一家団欒といふ事は啻に一家の者が、平和を楽しむといふ効能があるばかりでなく、家庭の教育もまたこの際に多く施されるのである。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
平生はなるべく安い原料を美味く食べる工風にして身分に過ぎた贅沢をせんが、その代り僕の家では毎月一度ずつ無類上等の御馳走を拵えて一家団欒して食べる事に極めている。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
作例 · 標準
久しぶりに兄弟全員が実家に集まり、こたつを囲んで一家団欒のひとときを過ごした。
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仕事が忙しくて帰りが遅い父にとって、週末の夕食だけが唯一の一家団欒の時間だった。
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テレビを消して、今日学校であったことを話し合う。そんな何気ない一家団欒が、今の私には一番の贅沢だ。
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庭でバーベキューをしながら、笑い声の絶えない一家団欒を楽しんでいる隣家が少し羨ましくなった。
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