相愛
そうあい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
mutual love
文例 · 用例
この夫婦のように、深く相愛して愛におぼれず、堅く相信じて信に甘えないというのは、アメリカ人の目にはよほど珍しく目新しい一大発見として映ずるかもしれないが、日本人には実は少しも珍しくもなんともない、むしろ規準的な夫婦関係のスタンダードであったのではないかという気がする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(※)』 青空文庫
他に一分も心を寄せ合はなかつた相愛の男女が、三年目の再会後、間もなく永遠の破綻を来らしめました。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
妹よ、いまこそなんぢに告ぐ、われらいかに相愛してさへあるに、兄の手は、足は、くちびるは、かつて一度もなんぢの肉身に觸れたことさへないのである。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
「それでは、あの一対のおしどりは、すみきった愛のみをもって相愛しているのでございますか。
— 新美南吉 『おしどり』 青空文庫
せめてあの純真なおしどりの相愛するすがたをみていたならば不純な心がいくぶんでもなくなるかと思って、毎日ここにやってきてみつめていたのでございます。
— 新美南吉 『おしどり』 青空文庫
貴様が予ねて聞いた伊達藤次郎か、おぬしが予ねて聞いた木下藤吉か、と互に面を見合せて重瞳と隻眼と相射った時、ウム、面白そうな奴、話せそうな奴、と相愛したことは疑無い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
その恋々相愛の、手に肩、肩に頬を寄せて、私たちの見る眼も憚らぬ御遊歩である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
男女相愛して後始めて社界の真相を知る、細小なる昆虫も全く孤立して己が自由に働かず、人間の相集つて社界を為すや相倚托し、相抱擁するによりて、始めて社界なる者を建成し、維持する事を得るの理も、相愛なる第一階を登つて始めて之を知るを得るなれ。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
作例 · 標準
二人は周囲も羨むほどの相愛の仲で、いつも一緒に登下校していた。
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相愛の念が深まるにつれ、言葉を交わさずとも相手の気持ちが分かるようになった。
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その物語は、身分違いの二人が困難を乗り越えて相愛を貫く純愛ストーリーだ。
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