勒
ろく
名詞
標準
bit (horse mouthpiece)
文例 · 用例
此歳永楽帝は去年|丘福を漠北に失えるを以て北京を発して胡地に入り、本雅失里(Benyashili)阿魯台(Altai)等と戦いて勝ち、擒狐山、清流泉の二処に銘を勒して還りたもう。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
本来を云えば弥陀なり弥勒なり釈迦なりを頼んで、何かムニャムニャを唱えて、そして自分一人極楽世界へ転居して涼しい顔をしようと云うのは、随分虫のいいことで、世の諺に謂う「雪隠で饅頭を食う」料簡、汚い、けちなことである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
巣鴨辺に弥勒の出世を待っている、真宗大学の寄宿舎に似て、余り世帯気がありそうもない処は、大に胸襟を開いてしかるべく、勝手に見て取った。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
西日して潮満つるまの夕干潟営み長く蟹ぞつぶやく夕凪の干潟まぶしみ生貝や弥勒むく子の額髪にして西日には蟶むきて居るならし後姿気ぶかき四五の女童女童や我は思へば額髪のかぐろき瞳|此方見あげつ潮くさき突堤に沁むる夏西日音あわて落つるむつごろ影あり註、沖端にては突堤をうろこと云ふ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
李陵は西、張掖に戻って部下の兵を勒するとすぐに北へ向けて進発した。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
顔面中央の一肉団……本来不動、無表現の鼻柱はかくしてその人の個性、性格、人格を表明すると共に、父母未生以前の因果、弥勒の出世以後の因縁までも同時に眼の前に結び止めて、輪廻転生のあらたかさをさながらに拝ませているのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
弥勒院の野には忽ち人馬の馳せかう音、豆を煎る銃声、剣戟の響が天地をゆるがした。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
ホープは馬勒を塀にかけると、ルーシィに近寄った。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
作例 · 標準
暴れる馬を落ち着かせるため、騎手は強く勒を引いて手綱を締めた。
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永字八法の「勒」は、横画を引く際の筆の動きを制御する重要な技法だ。
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書道教室で、先生から「勒の止めが甘いから、もっと筆に力を込めて」と指導された。
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標準
second stroke in the Eight Principles of Yong
作例 · 標準
書道の基本である永字八法において、二画目の横線は『勒』と呼ばれ、馬の手綱を引くような力強さが求められる。
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半紙に向かい、筆の穂先を整えてから、ゆっくりと『勒』の筆法で横画を引き始めた。
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彼の書く『勒』は、勢いがありながらもしっかりと制御されており、見事な造形だ。
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