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軒端

のきば
名詞
1
標準
eaves
文例 · 用例
最初に軒端の廻燈籠と梧桐に天の河を配した裏絵を出したら幸運にそれが当選した。
寺田寅彦 明治三十二年頃 青空文庫
油地獄にも、ならずものの与兵衛とかいう若い男が、ふとしたはずみで女を、むごたらしく殺してしまって、その場に茫然立ちつくしていると、季節は、ちょうど五月、まちは端午の節句で、その家の軒端の幟が、ばたばたばたばたと、烈風にはためいている音が聞えて淋しいとも侘びしいとも与兵衛が可愛そうでならなかった。
太宰治 音に就いて 青空文庫
太田道灌の「富士の高根を軒端にぞ見る」という歌は、余りに言い古されているとしても、江戸から富士を切り捨てた絵本や、錦絵や、名所|図会が、いまだかつて存在したであろうか。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
そして縁側の軒端に吊しておいた。
寺田寅彦 厄年と etc. 青空文庫
中老の男は私には丁寧に「自分も絵の端くれを描きますが、いや、その他、何やかや八百屋でして」 男はちょっと軒端から空を見上げたが「どうだ、日もまだ丁度ぐらいだ。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
一とせ下谷のほとりに仮初の家居して、商人といふ名も恥かしき、唯いさゝかの物とり並べて朝夕のたつきとせし頃、軒端の庇あれたれども、月さすたよりとなるにはあらで、向ひの家の二階のはづれを僅かにもれ出る影したはしく、大路に立て心ぼそく打あふぐに、秋風たかく吹きて空にはいさゝかの雲もなし。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
いと嬉しうて、今やこの事かたり出ん、しばししてや驚かすべき、さこそは人の羨やましがるべきをと、嬉しきにも猶はゞかられつゝ、あらぬ事ども言ひかはすほどに、折しもかの子規軒端に近う鳴く声のする。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
風もなき軒端の桜ほろ/\とこぼれて夕やみの空鐘の音かなし
樋口一葉 闇桜 青空文庫
作例 · 標準
夕焼けが、家の軒端を赤く染め上げていた。
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軒端に咲く朝顔の花が、夏の終わりを告げているようだった。
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雨上がりの軒端から、水滴がポタポタと落ちていた。
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