手を抜く
てをぬく
表現動詞-五段-カ行
標準
to cut corners
文例 · 用例
構造物の材料や構造物に対する検査の方法が完成していれば、たちの悪い請負師でも手を抜くすきがありそうもない。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
しかるにもかかわらず、その人物は、人々が騒いで掛けた革鞄の手の中から、すかりと握拳の手を抜くと斉しく、列車の内へすっくと立って、日に焼けた面は瓦の黄昏るるごとく色を変えながら、決然たる態度で、同室の御婦人、紳士の方々、と室内に向って、掠声して言った。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
困つた事には、私が腹からの工夫でねえでの、焼くまいやうに手を抜くと、五位鷺が動かぬ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
庄平、その選手を抜く。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
できるだけ切りつめて、目立たぬところは手を抜くより法はない」「黙って家来に任しておいてもらいたいな、こんなことは」「いくらか、こんなときにいつもの埋合せがつくくらいにな」「悪くすると、自腹を切ることになるからな」「そうだ!
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
「妻としての愛情も、母としての役目も、それから科学も、等しく同列においてそのいずれからも手を抜くまいと覚悟していた。
— ――彼女を不死にするものは何か、 『キュリー夫人の命の焔』 青空文庫
英の国交断絶も要するによいきっかけで手を抜くのか?
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
「お放しなさりませ、永生の蝶を」「うむ」と呻いた小一郎は、グッと懐中へ手を入れたが、その手を抜くと空高く、投げた!
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
作例 · 標準
どんなに忙しくても、仕事で手を抜くことは許されない。
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彼は手を抜かずに、常に最高のパフォーマンスを発揮する。
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品質管理で手を抜くと、後で大きな問題に発展しかねない。
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