情味
じょうみ
名詞
標準
charm
文例 · 用例
前掲の「妹が垣根」や「白梅や」等の句と対比して鑑賞する時、こうした蕪村俳句の共通する抒情味がよく解るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
気宇が大きく、しかも無限の抒情味に溢れている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この句から感ずるものは、各自に小さな家に住んで、それぞれの生活を悩んだり楽しんだりしているところの、人間生活への或るいじらしい愛と、何かの或る物床しい、淡い縹渺とした抒情味である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
花|茨故郷の道に似たる哉「愁ひつつ丘に登れば花茨」と類想であって、如何にも蕪村らしい、抒情味に溢れた作品である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
蕪村特有の人情味の深い句であるが、単にそれのみでなく、作者が自ら幼時の夢を追憶して、亡き母への侘しい思慕を、遠い郷愁のように懐かしんでる情想の主題を見るべきである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり 此等の俳句に現はれる、抒情味の本質は何だらうか。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
しかしこの映画のおもしろみはストーリーの猟奇的な探偵趣味よりもむしろウィリアム・パウェルという男とマーナ・ロイという女とこの二人の俳優の特異なパーソナリティの組み合わせと、その二人で代表された特異な夫婦間の情味にかかっているというのが定評となっているようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(※)』 青空文庫
その味が自分たちのような、情味に脆い性質の人間を痺らせるのだろうと思いますよ」 強いて同感を求めるような語気でもないから、私は何とも返事しようがない気持をただ微笑に現して頷いてだけいた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の描く絵には、見る人の心を温かくする独特の情味がある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
都会の洗練された雰囲気も良いが、田舎の素朴な情味も捨てがたい。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
何気ない会話の中にも、長年連れ添った夫婦ならではの情味が感じられる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview