道中記
どうちゅうき
名詞
標準
travel journal
文例 · 用例
これで、勘定が――道中記には肝心な処だ――二円八十銭……二人分です。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
私は何かの道中記の挿絵に、土手の薄に野茨の実がこぼれた中に、折敷に栗を塩尻に積んで三つばかり。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
時に湯気の蒸した風呂と、庇合の月を思うと、一生の道中記に、荒れた駅路の夜の孤旅が思出される。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
私は刀に少し触ってみたり、文庫の中をのぞいて見たりするのですが、その中には祖父の句集や、道中記などの半紙綴りのものなどもありました。
— 鷹野つぎ 『虫干し』 青空文庫
その道中記が素晴らしく面白いのだが、それはまたの時にゆづります。
— 若山牧水 『金比羅參り』 青空文庫
しかし、その旅は、「名物をくうが無筆の道中記」でよいものでしょうか。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
両側百戸足らずの家並の、十が九までは古い茅葺勝で、屋根の上には百合や萱草や桔梗が生えた、昔の道中記にある渋民の宿場の跡がこれで、村人はたゞ町と呼んでゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
兩側百戸足らずの家並の、十が九までは古い茅葺勝で、屋根の上には百合や萱草や桔梗が生えた、昔の道中記にある澁民の宿場の跡がこれで、村人はただ町と呼んでゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若い頃の放浪の旅を、克明な道中記として残していた。
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有名な旅行家が書いた道中記を読み、私も旅に出たくなった。
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その道中記には、当時の風俗や文化が詳細に記されている。
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