廃駅
はいえき
名詞
標準
abandoned station
文例 · 用例
廃駅の陣屋跡に、石垣の草に埋もれたのや、形の殆んど崩れてしまった石の地蔵尊が、尾花の中にボンヤリ立っているのも、人里離れたこの山上にはことに趣が深かった。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
漸と茶店に辿着くと、其の駕籠は軒下に建つて居たが、沢の腰を掛けた時、白い毛布に包まつた病人らしい漢を乗せたが、ゆらりと上つて、すた/\行く…… 峠越の此の山路や、以前も旧道で、余り道中の無かつた処を、汽車が通じてからは、殆ど廃駅に成つて、猪も狼も又戻つたと言はれる。
— 泉鏡花 『貴婦人』 青空文庫
)(いや、私は時間の都合がある、婆さんは片づけものがあるだろう、すやすや寐ているから、可いか、密とだ、)静かな膝は、わななく枕と入れ交った、お夏の夢は、月に月宮殿をあくがれ出でて、廃駅の時雨に逢うのであろう。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
信濃追分、いかにも廃駅らしい(北国街道と中仙道との別れ路)。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
とはいえきょうは、冷気のせいか、それとも青く見せる月に似た灯火の光のせいか、常より血色が悪いように見えた。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
そして、まるでいどみかかるような、とはいえきれぎれな、弱々しい声でこう言った。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
行方なき風雲の、先きを急ぐ旅でもないので、かういふ日にこそ廢驛を眺めわびたいとおもつて、待夜の小室節關の小萬で名の高い關の驛で汽車を棄てる。
— 近松秋江 『伊賀、伊勢路』 青空文庫
それは私にはいかにもこの村らしい――それまで昔の俤もないやうな廢驛になり果ててゐたのが、近頃急に避暑地として發展し出してゐるこの村らしい插話の一つに思へたものだつた。
— 堀辰雄 『生者と死者』 青空文庫
作例 · 標準
あの廃駅はもう何年も使用されていない。
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廃駅の建物が歴史的遺産として保存されている。
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廃駅の周辺は静かで人気がない。
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ウィキペディア
廃駅(はいえき)とは営業を廃止した鉄道駅である。手続上廃止されたものだけでなく、再開の見込みのない長期休止駅も事実上の廃駅と言える。日本国外の廃駅は莫大な数に及ぶため、以下は主に日本での例を表記する。
出典: 廃駅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0