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空車

くうしゃ異読 からぐるま
名詞
1
標準
empty conveyance
文例 · 用例
すると二人が今来た道の方から空車らしい荷車の音が林などに反響して虚空に響き渡って次第に近づいて来るのが手に取るように聞こえだした。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
『しばらくすると朗々な澄んだ声で流して歩く馬子唄が空車の音につれて漸々と近づいて来た。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
空車荷車の林を廻り、坂を下り、野路を横ぎる響。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
大八車が二台三台と続いて通る、その空車の轍の響が喧しく起こりては絶え、絶えては起こりしている。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
第三のになると降りる人の降りたあとはまるでがら明きの空車になる事も決して珍しくない。
寺田寅彦 電車の混雑について 青空文庫
薄ぼけた様な雲のなかに、ちらちらと饒に残光を保つ明け方の星空の元に、山刀や弁当の包を太縄で結わえ付けた幾つもの男達の空車の歯が、からからと音を立てて、やがて次の村落の方へ消えて行くと、跡は森閑として、家内の者はにわかに睡眠不足の眼をしばだたき出すのであった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
曳いて來たは空車で、青菜も、藁も乘つて居はしなかつたが、何故か、雪の下の朝市に行くのであらうと見て取つたので、なるほど、星の消えたのも、空が淀んで居るのも、夜明に間のない所爲であらう。
泉鏡花 星あかり 青空文庫
」――で、さしあたり仕立ものなどの誂はないから、忽ち荷車を借りて曳きはじめた――これがまた手取り早い事には、どこかそこらに空車を見つけて、賃貸しをしてくれませんかと聞くと、燒け原に突き立つた親仁が、「かまはねえ、あいてるもんだ、持つてきねえ。
泉鏡太郎 十六夜 青空文庫
2
標準
having spaces available (of a parking lot)