菱花
りょうか
名詞
標準
water chestnut flower
文例 · 用例
那古に遊び、船形に遊び、洲崎に遊び、鷹ノ島に遊び、沖ノ島に遊び、手ぐり網の船をさへ放ちて、菱花灣上、到る處に我が遊蹤を印しけるが、取りわけて一つ我眼にとまれるものあり。
— 大町桂月 『北條より一ノ宮へ』 青空文庫
菊池野菊、八木錠一、鈴木菱花の徒と來ると一滴も口にすることが出來ないのだ。
— 野蒜の花 『樹木とその葉』 青空文庫
跳ねて破れず、爪|割いて掻き※らりょうか――愛。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
桂はここで三度の食事をするではないか、これをいやいやながら食う自分は彼の竹馬の友といわりょうかと、そう思うと僕は思わず涙を呑んだのである。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
しきりと画いていると、実景があまりよくッて僕の手がいかにもまずいので、画いていながらまたもや変な気になって何というまずサだろう、これが画といわりょうかおれはとてもだめなのかしらん、と思うと画くのがいやになってもうよそうかもうよそうかと思いながらやっていた。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
……近い処が、西河岸にござらっしゃる、ね、あの、目の前であったろうずりゃ、お地蔵様はどうお扱いなさりょうかと、つくづく思っていましたよ、はい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
あこがれ慕う心には、冥土の関を据えたとて、夜のあくるのも待たりょうか。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
女の身としてあらりょうか。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
作例 · 標準
池の水面には、白く可憐な菱花が点々と咲き乱れ、夏の訪れを感じさせていた。
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古い和歌にも詠まれている菱花だが、実際にその姿を見たことがある人は意外と少ない。
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泥の中からまっすぐに茎を伸ばし、小さな菱花を咲かせるその生命力に心打たれた。
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