杯
さかずき異読 さかづき・うき
名詞多音語頻度ランク #2798 · 青空 6577 例
標準
sake cup
文例 · 用例
山の中は暗くつて、顔には蜘蛛の巣が一杯かかつた。
— 中原中也 『(七銭でバットを買つて)』 青空文庫
棚の上もトランクや土産物で一杯である。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
「いや、俺のこの宿酔の頭では、一杯ひつかけてから行かなければ、とても相談にはのられやしないぞ」といふやうなわけで私はまたも其処に入り、どうせこんな所の日本酒はまづいからと思つたのでビールを註文。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
私の恋の相手というのは逢うのに少しばかり金のかかるたちの女であったから、私は金のないときには、その甘酒屋の縁台に腰をおろし、一杯の甘酒をゆるゆると啜り乍らその菊という女の子を私の恋の相手の代理として眺めて我慢していたものであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
私は酒杯を手にして長大息を発した。
— 太宰治 『横綱』 青空文庫
事実我々が詩作の場合に、我々の周囲に一杯ある短歌や俳句の影響は余りにも浸入するといふやうな有様なのである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
寧ろこれは、此の詩観が大体の結着をみた当時、即ち今より十三年ばかり前に書けばよかつたのであるが、当時は青春で一杯であつて、論文を纏めるなぞといふ気持には不向きであつた。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
もう紙一杯になつてゐたことが何がなし「修了だ」といふやうな気持を与へた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
作例 · 標準
結婚式で、新郎新婦が杯を交わして契りを結んだ。
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美しい絵柄の施された杯が、棚に飾られていた。
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お正月に家族全員で同じ杯を使ってお屠蘇を飲んだ。
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