天顔
てんがん
名詞
標準
emperor's countenance
文例 · 用例
学校の読本の、正行が御暇乞の所、「今|一度天顔を拝し奉りて」といふのがヒントをなした。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
そうしてその三方の縁側には、本省の官吏や府県の随行員や新聞記者が数多並んで、これも籐椅子に腰をかけていた、陛下にも開会式と閉会式とに臨幸があって勅語を賜わった外に、一回会議を聴聞あらせらるるために臨幸があって、一時間余も私どもは天顔に咫尺したのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
諸君も京都へ行って一度は天顔を拝するがいい。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
実隆の立身は実隆の思い通りに行かないとしても、はなはだしく坎※不遇を歎じなければならぬほどでないことは、上文に述べたごとくであるのみならず、実隆は他の公卿に比して天顔に咫尺する機会が多かった。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
二十四歳、越後の辺境から遥かに都へ上って、天顔に咫尺し、また当年の落莫荒涼たる御所の有様や朝儀の廃れや幕府の無力や人心の頽廃など――見るもの聞くものに若い心を打たれながら――実に彼の大志は泉のごとく噴き出したものだった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
いつもながら腹の立つほど陽気で楽天顔をしている老人だった。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
ひと年、上洛して天顔にまで咫尺するの栄すらになった。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「ひと目でも」 と、大覚ノ宮は、後醍醐を慕い、高徳もまた、「つかの間なりと、咫尺に天顔を拝して」 と、自分たちのこの思いを、なんらかによって、帝のお胸へ、結んでおかぬことにはと、お道筋を先へ廻って、時刻をはかっていた今夜であった。
— 世の辻の帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
臣下たちは、皇帝の威厳に満ちた天顔を拝することを最高の誉れとしていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
その肖像画には、優しさと厳しさを併せ持つ、若き王の天顔が描かれている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
天顔を汚すような不敬な振る舞いは、厳しく罰せられるのが当時の常識だった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview