山野
さんや
名詞頻度ランク #26543 · 青空 1150 例
標準
hills and fields
文例 · 用例
蕭条とした山野の中を、孤独に寂しく漂泊していた旅人芭蕉が、あわれ深く優美に咲いた野花を見て、「笠に挿すべき枝のなり」と愛しんだ心こそ、リリシズムの最も純粋な表現である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
わが感情は飢ゑて叫びわが生活は荒寥たる山野に住めり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
「権輿」ケンニョ、「山野」サンニャ、「専要」センニョー。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
自然を庭に取り入れる彼らはまた庭を山野に取り広げるのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
子供の時分に少しばかり植物の採集のまね事をして、※葉のようなものを数十葉こしらえてみたりしたことはあったが、その後は特別に山野の植物界に立ち入った観察の目を向けるような機会もなくて年を経て来た。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
あの時は山羊のごとく然り山野泉流ただ自然の導くままに逍遙したり。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
君が画板を持って郊外をうろつきまわっているように、僕はこの詩集を懐にし佐伯の山野を歩き散らしたが、僕は今もその時の事を思いだすと何だか懐かしくって涙がこぼれるような気がするよ』と自分はよい相手を見つけたので、さっきから独りで憶い浮かべていた佐伯の自然について、図まで引いて話しだした。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
私たちは贈り手の好意を懐うことなしにこの柿を手に執ることは出来ず、さればといって掌に載っているものは山野の秋に熟した自然の柿であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
季節が春に変わると、厳しい冬を耐え抜いた山野には色とりどりの花が咲き乱れる。
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都会の喧騒を離れ、自然豊かな山野を散策することで、心身ともにリフレッシュできた。
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かつての戦場も今では穏やかな山野となり、鳥たちのさえずりだけが響いている。
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