刀痕
とうこん
名詞
標準
sword scar
文例 · 用例
資本主義も社会主義も有りはしない、そんなことは昼寝の夢に彫刻をした刀痕を談ずるような埒も無いことで、何も彼も滅茶滅茶だった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
然し其時の闘は如何にも突嗟に急激に敵が斫入ったので、氏郷自身まで鎗を取って戦うに至ったが、事済んで営に帰ってから身内をばあらためて見ると、鎧の胸板掛算に太刀疵鎗疵が四ヶ処、例の銀の鯰の兜に矢の痕が二ツ、鎗の柄には刀痕が五ヶ処あったという。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それが証拠にはお尻のとこに大きな刀痕がついてらあ」と威張りました。
— 動物園にて 『コドモノスケッチ帖』 青空文庫
前額から切りつけられて、後頭部まで真直な太刀痕が通っているという物凄い切られ様をした権四郎の死骸の上に、同輩の一人がソッと羽織を被せてやった。
— 海野十三 『くろがね天狗』 青空文庫
併し其眉毛は濃く太く、眼光は鋭く、額には三ヶ月形の刀痕さえ有った。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
そして彼が左手|利きであることも、種々な場合の刀痕を総括して、動かぬところと専門家の間に断定されていた。
— 牧逸馬 『女肉を料理する男』 青空文庫
某甲も亦掌を皷ちてくつがへるをりしも、刀痕暴かに裂けて、頭墜ち、血潮流れ出で、呼息絶ゆ。
— 蒲原有明 『『聊斎志異』より』 青空文庫
今でも看板の下側にその刀痕が残っている。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
作例 · 標準
武士の肖像画には、顔に刀痕が刻まれているものも多い。
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古い鎧には、幾度もの戦いを物語る刀痕が残されていた。
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その石碑には、昔の争いの名残として刀痕らしき傷があった。
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