霞む
かすむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to become misty
文例 · 用例
さすがに樹海と草原だけは、劃然と境界されて、樹はかたまって藍をたたえ、草は群がって青をよどむ、樹海から立つ炭焼の煙が一筋ほうと中空に霞む。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
東は三枚洲の澪標遥に霞むかたより、満潮の潮に乗りてさし上る月の、西は芝高輪白金の森影淡きあたりに落つるを見ては、誰かは大なるかな水の東京やと叫び呼ばざらん。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
大友は月影に霞む流れの末を見つめていた。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
あるいはまたあたり一面にわかに薄暗くなりだして、瞬く間に物のあいろも見えなくなり、樺の木立ちも、降り積ッたままでまた日の眼に逢わぬ雪のように、白くおぼろに霞む――と小雨が忍びやかに、怪し気に、私語するようにバラバラと降ッて通ッた。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
柳に銀の舞扇十三 鐘さえ霞む日は闌に、眉を掠める雲は無いが、薄りとある陽炎が、ちらりと幻を淡く染めると、露地を入りかけた清葉は、風説の吾妻下駄と、擦違うように悚然とした。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
おぼろ/\と霞むまで、暑き日の静さは夜半にも増して、眼もあてられざる野の細道を、十歳ばかりの美少年の、尻を端折り、竹の子笠被りたるが、跣足にて、「氷や、氷や。
— 泉鏡花 『紫陽花』 青空文庫
……お三重は利剣で立とうとしたのを、慌しく捻平に留められたので、この時まで、差開いたその舞扇が、唇の花に霞むまで、俯向いた顔をひたと額につけて、片手を畳に支いていた。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
彼方の新粉屋が、ものの遠いように霞むにつけても、家路|遥かな思いがある。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
作例 · 標準
朝靄で山頂が霞む風景は、まるで水墨画のようだった。
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春になると、遠くの山々がぼんやりと霞んで見える。
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湖面から立ち上る霧で、対岸の景色が霞んでいた。
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標準
to get blurry
作例 · 標準
涙で視界が霞んで、前がよく見えない。
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眼鏡を忘れたので、看板の文字が霞んで読めない。
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疲れのせいか、夕方になるといつも目が霞む。
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標準
to be overshadowed
作例 · 標準
彼の才能の前では、他のメンバーの努力が霞んで見えた。
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どんなに素晴らしい作品も、この傑作の前では少し霞んでしまう。
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チームの勝利に貢献したが、スター選手の活躍に彼の功績は霞んでしまった。
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