堅陣
けんじん
名詞
標準
stronghold
文例 · 用例
野出、太田尾、三ノ嶽、耳取の天険は遙かに田原、山鹿に連絡して、長蛇の横わる如き堅陣は、容易に破り難く見えた。
— 菊池寛 『田原坂合戦』 青空文庫
行く時は堅陣を作り、牡まず行き牝は子を伴れて随う。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
水滸の中に長年立籠つてゐて、人を斬り家を焼き、天下の豪傑と結び、帰順して後は、征戦縦横、堅陣を破り、強賊を砕いて、専ら豪壮を事としてゐた怪僧魯智深でさへ、八月秋立つて、夜更けに響き渡る江上の此波浪を耳にした時は、がばとばかり身を起して、窓から遠く月下の狂浪を眺めやつた。
— 吉江喬松 『海潮の響』 青空文庫
我義仲が、富樫入道仏誓をして守らしめたる燧山城の要害、先平軍の手に帰し、次いで林六郎光明の堅陣、忽ちにして平軍の撃破する所となり、遂に革命軍が血を以て購へる加賀一州の江山をして、再び平門の豎子が掌中に収めしむるの恨事を生じたり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
敵軍を叱※し、隻剣をかざして堅陣を突破するの重瞳将軍也。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
このときだ、隠居はしても如水は常に一言居士、京城に主力を集中、その一日行程の要地に堅陣を構へ、守つて明軍を撃破すべしと主張する。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
たしか歩が一ツと、一手か二手の余裕があると、全然破れる筈のない手つかずの木村の堅陣がバタバタバタと二三十手で即詰まで行く仕掛けになっていた。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
瀬戸黒の堅陣な黒厚釉、これは、なかなかの工夫で、ここに到るまでが大変なことだ。
— 北大路魯山人 『瀬戸黒の話』 青空文庫
作例 · 標準
味方の軍は、谷の入り口に堅陣を敷いて敵の進撃に備えた。
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どんなに激しい攻撃を受けても、その堅陣は微動だにしなかった。
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敵の背後を突くためには、まず正面の堅陣を崩さなければならない。
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