還俗
げんぞく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
return to secular life (of a monk)
文例 · 用例
そいつは元は上野の山内の坊主で、歌女寿よりも年下なんですけれども、女に巧くまるめ込まれて、とうとう寺を開いてしまって、十年ほど前から甲州の方へ行って還俗していたんですが、故郷忘じ難しで江戸が恋しくなって、今度久し振りで出て来て、早速歌女寿のところへ訪ねて行くと、女は薄情だから見向きもしない。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
馬翁はちょっと意地の悪い笑いを洩らしたが、ひそかに慧鶴を呼び寄せ娘の手紙を示し乍ら「恋女房とさし向いで、呉服を商うのもまた風雅ではないか」としきりに彼に還俗をすすめた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
……結んだやつが濡れたと来て、急には解けなかった為に口を添えた、皓歯でその、足袋の紐に口紅の附いたのを見て、晩方の土の紺泥に、真紅の蓮花が咲いたように迷出して、大堕落をしたと言う、いずれ堕落して還俗だろうさ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 軽く清いで盃をさしながら、「処をまた還俗さしてあげるから、もとッこだわね。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
これを釋し、且つ還俗せしめて、柳含春を配せりと云ふ。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
」 いきな坊主の還俗したのでもないものが、こはだの鮨を売るんだから、ツンとして、愛想のないのに無理はない。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
氏輝に子が無かったので二十歳の義元を還俗させて家督を譲った。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
その様子がいつもと違っているので、智心もそっと後を尾けて行きますと、お歌は俊乗を森のなかへ連れ込みまして、お前がこの寺にいては思うように逢うことが出来ないから、いっそ還俗するつもりで私と一緒に逃げてくれと云う。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年の修行の末、僧侶の身分を還俗し、一般社会で新しい人生を始めた。
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有名な僧侶が還俗するというニュースは、世間に大きな驚きを与えた。
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還俗した彼が、再び俗世で幸せを見つけることができるのか、皆が心配していた。
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ウィキペディア
還俗(げんぞく)は、僧侶になった者が、戒律を堅持する僧侶であることを捨て、在俗者・俗人に戻る事をいう。復飾(ふくしょく)とも。
出典: 還俗 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0