托鉢僧
たくはつそう
名詞
標準
mendicant priest
文例 · 用例
こは拿破里に來てよりの近業にて、獄中のタツソオ、托鉢僧など題せる短篇の外、無題一首ありき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
僧は四十前後で、まず普通の托鉢僧という姿であった。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
津の国屋の菩提寺の住職と無宿の托鉢僧とは寺社方の手に捕えられた。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
今度は手をかえて、怪しい托鉢僧を津の国屋の前に立たせた。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
托鉢僧が来かかって、ここの店さきで鉦をたたいて去るあいだ、半七らは黙って茶を飲んでいた。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
十六世紀にナヴァル女王マーゲリットが書いた『エプタメロン』三四譚に述べたは、一夜灰色衣の托鉢僧二人グリップ村の屠家に宿り、その室と宿主夫婦の寝堂の間透き間多き故、臥ながら耳を欷だて聞きいると、嬶よ、明朝早く起しくれ、灰色坊主のうち一疋はよほど肥えているから殺して塩すると大儲けのはずと言う。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
坊主は身も世もあらぬ思いに腰全く抜け、どうぞ命をと叫びながら四つ這いで出るを見て夫婦も尻餅、平素畜生を灰色坊主と呼んだ故、灰衣托鉢僧団の祖師フランシス大士が立腹と早合点で、地にひれふし、大士と弟子たちの宥免を願い奉ると夫婦|叩頭、坊主も頓首し続けて互いに赦しを乞う事十五分間とは前代未聞の椿事なり。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この話の方が『エプタメロン』の托鉢僧の譚より古いようだが、陣寿の『三国志』その他古書に見ゆるか、後代の小説に係るか只今調べ得ぬは遺憾だ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
托鉢僧が門前で静かに読経する声を聞き、家の主は僅かばかりの小銭を差し出した。
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世界中を旅する托鉢僧から、異国の地の不思議な体験談を聞かせてもらった。
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托鉢僧の質素な身なりと澄んだ瞳に、日常の些末な悩みが消えていくような気がした。
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