一面的
いちめんてき
形容動詞
標準
one-sided
文例 · 用例
それをいいかげんなほんの一面的なやぶにらみの注解をつけて片付けてしまうのではせっかくのおとぎ話も全く台無しになってしまう。
— 寺田寅彦 『さるかに合戦と桃太郎』 青空文庫
君は自然主義の小説家のように唯一面的に苛酷なのだ。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
こういう面での押し合いは実に一朝一夕に、また一面的に解決されないものだから、近代社会は、その間に、たくさんの犠牲を生み出している。
— ――女らしさの昨日、今日、明日―― 『新しい船出』 青空文庫
そういう苦心を感じることの出来ない一面的な批評を、座談会では、望ましくないものと批評されています。
— 宮本百合子 『一つの感想』 青空文庫
説明するまでもなくエキゾチックだということは、ある民族の自然的環境、伝統的風俗習慣が一面的に誇示されることを意味する。
— 宮本百合子 『プロレタリア文学における国際的主題について』 青空文庫
ツルゲーネフは、様々に弁明したが、新しい合理的な社会組織を探求する献身的な六〇年代の青年男女の理想と実践とを、一面的な観念的な解釈によって歪め、妙に不自然なものとしてバザーロフの中に鋳かためてしまったのは今日みても否定し難い事実である。
— 宮本百合子 『ツルゲーネフの生きかた』 青空文庫
慾の一典型ではあろうが架空的な誇張や一面的な強調を描写の中に感じ、そこに至ってはバルザックがロマンチストであったことを却って思い返す心持になって来るのである。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
だから、たとえば日本の婦人の社会的地位の進歩という場合、婦人代議士、特殊な芸術家、科学者などの業績をはかることばかりでは一面的です。
— 宮本百合子 『新しい抵抗について』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4