大奥
おおおく
名詞頻度ランク #31673 · 青空 562 例
標準
inner palace (in Edo Castle)
文例 · 用例
己に毒薬を装らせたし、ばれかかったお道さんの一件を、穏便にさせるために、大奥方の計らいで、院長に押附けたんだ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
君は、ときどき上流の家庭にも、しのび込んで、そうして、そこの大奥様の財布なんか盗んで家へ持ってかえり、そのお財布の中に、奇妙な極彩色の絵なんか在る場合、亭主とふたりで、大いに笑って得意らしいが、何もあれは、大奥様の好色の念から、その絵をいれて置くのじゃないのだぜ。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
「どうした、早く言ってくれ」「旦那様、びっくりなされちゃいけません、大奥様は御病気でお亡くなりになりますし、若奥様は苗軍の盗人のために、迫られて亡くなられました、なんとも申しあげようがございません」 趙は青い顔をして立ったままで何も言えなかった。
— 田中貢太郎 『愛卿伝』 青空文庫
此の頃の恁うした場合の、江戸の将軍家――までもない、諸侯の大奥と表の容体に比較して見るが可い。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
将軍の住居は大奥まで湧上つた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
あくる日、村の名医が、また白足袋をはいてお見えになり、私が昨日の強い注射の御礼を申し上げたら、効くのは当然、というようなお顔で深くうなずき、ていねいにご診察なさって、そうして私のほうに向き直り、「大奥さまは、もはや御病気ではございません。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
就中疱瘡は津々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し、大名高家は魯か将軍家の大奥までをも犯した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
将軍家大奥の台一式の御用を勤めるお台屋の株を買って立派な旦那衆となっていた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
大奥(おおおく)は、江戸城に存在した将軍家の家族いわゆる夫人やその世子及び子女と生活のお手伝いをする奥女中の住まう奥向きの御殿や居所。一概に言えば将軍家の後宮と同義の意味である。
出典: 大奥 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0