天与
てんよ
名詞
標準
godsend
文例 · 用例
」 四十二「少年は味うて、天与の霊泉と舌鼓を打っておる。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
けれども、そのやうな事こそ凡慮の及ぶところではないので、あのお方の天与の霊感によつて発する御言動すべて一つも間違ひ無しと、あのお方に比すれば盲亀にひとしい私たちは、ただただ深く信仰してゐるより他はございませんでした。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
一つは、神聖な天与の秘事を妨げる怪しからぬ病であって、コロールでは男が之にかかる時は男の病と呼ばれ、女がなる場合は女の病といわれる。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
吾人は完全なる努力の充実を全うせんがために、吾人の民族的理想の基礎を牢固ならしめむがために、勝てる者の天与の権威を、大胆に、赤裸々に、充分に発揮せしめざるべからず。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
額上の汗は天与の黄金、一粒の米は之れ一粒の玉、何ぞ金殿玉楼の人を羨まむ。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
河畔の貧しい生活者にもこうした天与の恩恵はある。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
しかしそのような場合にでも、その仕事の中に自分の天与の嗜好に逢着して、いつのまにかそれが仕事であるという事を忘れ、無我の境に入りうる機会も少なくないようである。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
其火縄銃を肩にして行く処は其天与の大胆な気性がなかつたとしたならばそれは余りにいた/\しいことでなければならぬ。
— 長塚節 『しらくちの花』 青空文庫
作例 · 標準
突然の臨時収入は、まさに天与の恵みだった。
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彼女の類まれな才能は、天与の才能だと言えるだろう。
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長雨の後の晴天は、農家にとって天与の喜びだった。
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