木斛
もっこく異読 モッコク
名詞
標準
Japanese ternstroemia (Ternstroemia gymnanthera)
文例 · 用例
三 庭木 新しい僕の家の庭には冬青、榧、木斛、かくれみの、臘梅、八つ手、五葉の松などが植わっていた。
— 芥川龍之介 『追憶』 青空文庫
窓外の木斛の青葉が、日に照され光って、いやに中江の眼にしみた。
— 豊島与志雄 『立枯れ』 青空文庫
父はその庭石を据えなおし、椿の枝を鋏み、木斛の虫をとり、楓の枯葉をはらい、草花に肥料をやった。
— 豊島与志雄 『父の形見』 青空文庫
重い曇り空から、細雨が粗らに落ちていて、木斛の葉も柳の葉も、夾竹桃の茂みも、しっとり濡れていたが、篠懸の葉下のベンチはまだ乾いていた。
— 豊島与志雄 『広場のベンチ』 青空文庫
庭の木斛の葉に、雀の白い糞を見ました。
— ――近代説話―― 『白藤』 青空文庫
然し、庭の百日紅はまったく綺麗だ、上方が折れ朽ちてる桜の古木の横手、山茶花や木斛や木犀や檜葉などの茂みの中に、鮮紅色と白色との花が群がり咲いている。
— 豊島与志雄 『聖女人像』 青空文庫
久保田さんは一歩半ばかりよろめいて、ひょいと向うを見ると、木斛の粗らな下枝の茂みの彼方に、高等学校の受験準備をしてる長男の洋太郎が、寝間着姿で縁側に立っていた。
— 豊島与志雄 『人の国』 青空文庫
時節は十一月のはじめ、小春の日かげに八ツ手の花はきら/\と輝き木斛の葉は光沢を増し楓は霜にそまり、散るべき木の葉はもう大抵ちつてしまつた後である。
— 永井荷風 『枯葉の記』 青空文庫
作例 · 標準
庭に植えられた木斛は、赤い実が美しく、秋の訪れを感じさせる。
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庭の片隅に植えられた木斛が、控えめながらも気品のある白い花を咲かせている。
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木斛は「庭木の王様」とも呼ばれ、手入れをすれば非常に美しい樹形を保つ。
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