周壁
しゅうへき
名詞
標準
peripheral wall
文例 · 用例
飯を弁当箱につめ込んで、然るのちこれを取出しても、あとに飯粒が弁当箱の底や周壁に附着(寧ろ固着)することのない弁当箱。
— 海野十三 『科学時潮』 青空文庫
そして、周壁を一面に黒幕で張り繞らしてあるので、たださえ陰気な室がいっそう薄暗くなってしまって、そこには、とうてい動かし難い沈鬱な空気が漂っているのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
それから、あの場合もう一つ注意を要するのは、中室の周壁をなしている石質なんだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
底と周壁とに堅固な地盤を擇んだことだけは證明が出來る。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
この糸は恰も蜘蛛の糸の様であるが(第五図の右)これはその葉柄の組織の中に多き維管束中の螺旋紋導管の周壁をなしたる螺旋状をなせる糸であります。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
孔は円い形でほぼ円筒形の浅いものであるが、周壁は案外崩れていない。
— ――いわゆる地獄穴について―― 『あの世の入口』 青空文庫
●竪穴北海道現存の竪穴は、前にも述べし如く、二疊敷より五十疊敷位の大さにて深きは人の丈位なるが、周壁の上端は地面よりも高く盛り上がりて堤の形を成し居るもの故、摺り鉢を土中に埋めて其縁の部を少し高く地上に露し置けば竪穴の雛形と成るなり。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
入り口と周壁の或る部分には席を下げ置きしなるべく、地上には木材を並べ、其上に席、編み物、獸皮、木皮抔敷き列ねて座臥の塲所とせしなるべし。
— 坪井正五郎 『コロボックル風俗考』 青空文庫
作例 · 標準
古代遺跡の周壁に沿って歩くと、当時の都市の広大さを実感することができる。
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城郭の周壁には敵の侵入を防ぐための狭間が設けられ、守りが固められていた。
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クレーターの周壁は鋭く切り立ち、内部には暗い影が落ちている。
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