孤立無援
こりつむえん
名詞-の形容詞
標準
isolated and helpless
文例 · 用例
「どうしてだ」「お嫁に行くということは私が向うの人のものになってしまうのだから、その人が承知してくれないじゃ、一緒に行けないのよ」「お蘭さが誰かのものになるというだかね」「そうよ」「ふーむ」 白痴の心にもお蘭が自分から失われ、自分は全く孤立無援で世の中に立つ侘しさがひしひしと感じられた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
「どうしてだ」「お嫁に行くということは私が向うの人のものになってしまうのだから、その人が承知して呉れないじゃ、一緒に行けないのよ」「お蘭さが誰かのものになるというだかね」「そうよ」「ふーむ」 白痴の心にもお蘭が自分から失われ、自分は全く孤立無援で世の中に立つ侘しさがひしひしと感じられた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
婿の代になって崖の上からの研究費は断たれたので、復一は全く孤立無援の研究家となった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
此の頃になると、関東方面に散在して居る諸城は、相次いで陥落し、小田原城は愈々孤立無援の状態にある。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
私は、孤立無援の状態で」と、その対比のうちに何ごとかを含めるように言われていることも注目される。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
それにもかかわらず、この二人がその時代的な雰囲気だけをわが身の助けとして、婦人として、芸術そのものの発展の可能についてさえ思いめぐらさず、「女に生れた幸運」やポーズされた「孤立無援」「詩情」を、文筆の商牌としたことは、この人たちばかりの悲劇であるだろうか。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
世俗の心情が世路のかたさ、社会内の利害対立、そこからおこる文芸思潮の相剋などから暫くはなれて未来はどうあろうと今このひとときの気のまぎらしをと求めるとき、一人の婦人作家が、くりかえす、私は孤立無援であったという述懐は、そこにひきつける何かの共感をもって響いたにちがいない。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
マイクロコンピューターの販売という本業をこなしながら、孤立無援でここまで育ててきた渡辺の胸に湧き上がっている思いに、大内は想像の手を伸ばした。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
作例 · 標準
「孤立死」は、社会的な繋がりが希薄になった現代日本で深刻な問題となっている。
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