菜種油
なたねあぶら異読 なたねゆ
名詞
標準
rapeseed oil
文例 · 用例
菜種油で自動車を動かそうとする。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
彼は彼等の伴侶に在つては、幾度かいひふらされて居る如く水に落した菜種油の一|滴である。
— 長塚節 『土』 青空文庫
勘次は其の菜種油のやうに櫟林と相接しつゝ村落の西端に僻在して親子三|人が只凝結したやうな状態を保つて落付て居るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
煤け切つた佛壇の菜種油の明りは遠い國からでも光つて來るやうにぽつちりと微かに見えた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
この研究に使用された墨は、市販の紅花墨で、この種の油煙墨は、桐油か菜種油を燃した煤を、膠の濃厚溶液でねって型に入れて、初めは灰の中で乾かし、後空中に放置して十分乾燥させたものである。
— 中谷宇吉郎 『墨流しの物理的研究』 青空文庫
帆さきと艫に油灯がついているところを見ると、すくなくとも昨夜の六ツ半ごろまではたしかにこの船にひとのいたということは、油灯の菜種油のへりぐあいを見てもすぐわかる。
— 遠島船 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
油灯のほうは、たっぷり菜種油を入れてさえおけば、二日や三日は燃えつづける。
— 遠島船 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
バタの光というものは菜種油の光よりも非常に白く、ちょっとガスの火に似て余程明るいです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
ウィキペディア
菜種油 とは、主にセイヨウアブラナから採取した植物油脂の一種。食用及び食品加工用に使われる。灯火の燃料としても利用されていた。
出典: 菜種油 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0