速筆
そくひつ
名詞
標準
rapid writing
文例 · 用例
ぐでりんは、眼ばたきをする間にハガキの宛名を書き終へるといふ速筆を人々から尊敬されてゐますが、彼は見物人の前であると一層にその妙技を揮つて、全々それに関はりのない会話を他の者と交はしながら、何本の手紙でも書いて見せます。
— 牧野信一 『月あかり』 青空文庫
絵心の深かった夫人は、早速筆をとって窓の影そのままを一気に墨に染めた。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
然らば、筆問してつかわすぞ」 主水之介は、とみにほがらかになりながら、早速筆をとって書きしたためました。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
速筆にて、一時間五枚乃至十枚を書き得。
— 直木三十五 『著者小傳』 青空文庫
すると、その先生はにこにこしながら早速筆を取りあげた。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
これ余輩のかねて希望するところであったから、早速筆を執って「特殊部落区別撤廃の要」と題する一小篇を起稿し、その論文はただちに客臘十一月発行の「日本魂」誌上に登載せられた。
— まず部落としての集団的取扱いを廃せよ 『特殊部落ということについて』 青空文庫
でもやっぱり所謂速筆ではありませんね。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
この男が当地上陸早々、この華麗なる都会風景に、画心を刺戟されまして、早速筆を執りましたのがこれらの絵であります。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は速筆で、会議の議事録を瞬時にまとめた。
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小説家として成功するには、速筆の能力も必要だ。
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彼は速筆だが、字が汚いのが玉に瑕だ。
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