滅却
めっきゃく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
extinguishment
文例 · 用例
換言すれば、世界は行為を滅却したのだ。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
「人間の心から、私有欲を滅却させようとするのと同様の大難事である。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
心頭を滅却すれば何とかで、悟れば悟れるのださうだけれど、暑いから暑い。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
動くことは環境の鏡の破壊であり、環境の事情によってのみ存在させられつけている自分のようなものに取っては、それは自己の滅却を意味するから。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
川流沼澤の滅却、奇變――笹子トンネルの向ふへ越えたところには、その高さ十間ほどもあるおほ岩が、川でもないおほ川あとの眞ン中へ、或神社の流れ出たのともろ共に驚くほど無造作にころがつてゐるさうだが、それは二人とも夜とほつて來たので見ることは出來なかつた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
懷中は如何にしても日々に滅却するばかりだからである。
— 長塚節 『旅行に就いて』 青空文庫
そもそも全国で合祀励行、官公吏が神社を勦蕩滅却せる功名高誉とりどりなる中に、伊勢、熊野とて、長寛年中に両神の優劣を勅問ありしほど神威高く、したがって神社の数はなはだ多かり、士民の尊崇もっとも厚かりし三重と和歌山の二県で、由緒古き名社の濫併、もっとも酷く行なわれたるぞ珍事なる。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
あるいは大逆徒出でてより、在朝者、神社を宏壮にし神職に威力を賦して思想界を取り締らしめんとて、さてこそ合祀を一層励行すといえど、本県ごとき神武帝の御古社を滅却したり、新宮中の諸古社をことごとく公売したりせるのちに、その地より六人という最多数の大逆徒を出せるを見る者、誰かその本末の顛倒に呆れざらん。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
作例 · 標準
そのマントラは、現世の欲望の「滅却」を目指している。
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消防士たちは、燃え盛る炎の「滅却」を達成するために尽力した。
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瞑想を通して、彼は怒りの「滅却」を求めた。
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