楽音
がくおん
名詞
標準
musical note
文例 · 用例
この同じピタゴラスがまた楽音の協和と整数の比との関係の発見者であり、宇宙の調和の唱道者であったことはよく知られているようであるが、この同じピタゴラスが豆のために命を失ったという話がディオゲネス・ライルチオスの『哲学者列伝』の中に伝えられている。
— 寺田寅彦 『ピタゴラスと豆』 青空文庫
電車の走る音の中にも種々な楽音が含まれている事は少し注意して見れば分る。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
モーターの早い規律正しい廻転から起る音の中にはかなり純粋な楽音がいくつかある。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
人は自然に同化し、自然は人間に消化され、人と自然が完全な全機的な有機体として生き動くときにおのずから発する楽音のようなものであると言ってもはなはだしい誇張ではあるまいと思われるのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
私は裏庭を左にした壁のオルガンの前に腰かけて、指の先の鍵盤から湧き上がる快い楽音の波に包まれて、しばらくは何事も思わなかった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
そうして顔を洗うために鉢の水が動揺すると、この水の定常振動と同じ週期で一種の楽音を発することがしばしばある。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
古い物理書などに書いてあるとおりガラスのフィンガーボールの縁を指頭で摩擦して楽音を発せしめる場合に、指を水でぬらしておいて摩擦する事になっているが、現在の場合でも接触面が水でぬれている事が必要条件であるらしく見える。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
蓄音機のレコードの発する音響をすっかり殺してしまって、その上に耳を完全にふさいで、ただ指先の触感だけで楽音の振動をどれだけ判別できるかということを研究したものである。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
作例 · 標準
静寂なホールに、ピアノの澄んだ楽音が一つ、また一つと響き渡った。
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物理学において、楽音は周期的な振動を持つ波として定義される。
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彼は絶対音感の持ち主で、生活の中の様々な音を楽音として捉えることができる。
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ウィキペディア
楽音(がくおん)とは、一般的には楽器や人の声によって奏でられる「音楽の音」あるいは「音楽に使われる音」という程度の意味であるが、より限定された用法として、音を振動の形態によって純音・楽音・噪音の3つに分類する場合に、規則的な振動が持続する音のうち、純音を除いたものを指す。
出典: 楽音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0