面貌
めんぼう
名詞
標準
looks
文例 · 用例
そんなに絢爛たる面貌にくらべて、四肢の貧しさは、これまた驚くべきほどであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
池をかこんだ樹陰のほの暗さ、池はその周囲の幽暗にくまどられ、明方の月のように静寂な水の面貌を浮べていた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
しかし部落の土民たちがこれを語るときに現す、山の祖神に対する親しげな面貌よ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
次には、『桜陰比事』に最も明白に現われている西鶴の「探偵趣味」とも称すべきものが、これもまたある意味では西鶴の中の科学者の面貌を露出したものと云われるであろう。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
その面貌の無邪気なる、その謂うことの淡泊なる、要するに看護員は、他の誘惑に動かされて、胸中その是非に迷うがごとき、さる心弱きものにはあらず、何等か固き信仰ありて、たといその信仰の迷えるにもせよ、断々|乎一種他の力のいかんともし難きものありて存せるならむ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
」とて越中が頭を撫でゝ見、舌赤くニヤリと笑ひ、人さし指に鼻油を引て、しつぺい張んと歯噛をなし立上りし面貌――と云々。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
はじめてこの時少年の面貌|風采の全幅を目にして見ると、先刻からこの少年に対して自分の抱いていた感想は全く誤っていて、この少年もまた他の同じ位の年齢の児童と同様に真率で温和で少年らしい愛らしい無邪気な感情の所有者であり、そしてその上に聡明さのあることが感受された。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
かゝる人なりければ其|面貌も恐ろしげに荒びて夷などの如くなりけむ、孔子も貌を以て人を取りつ之を子羽に失しぬと云ひ玉へり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
作例 · 標準
彼の面貌には、幼い頃の面影が残っていた。
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歳月は人の面貌を少しずつ変えていく。
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写真を見ると、若い頃の面貌がはっきりわかる。
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