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兜巾

ときん
名詞頻度ランク #31549 · 青空 50
1
標準
tokin
文例 · 用例
第一、其魔ものとはどんなものか、と突懸つて訊きますと、其の盲人ニヤリともせず、眞實な顏をしまして、然れば、然れば先づ、守宮が冠を被つたやうな、白犬が胴伸びして、頭に山伏の兜巾を頂いたやうなものぢや、と性の知れぬ事を言ふ。
泉鏡太郎 三人の盲の話 青空文庫
」と先づ威張つて、兜巾を傾け、いらたかの數珠を揉みに揉んで、祈るほどに、祈るほどに、祈れば祈るほど、大な茸の、あれ/\思ひなしか、目鼻手足のやうなものの見えるのが、おびたゞしく出て、したゝか仇をなし、引着いて惱ませる。
泉鏡太郎 くさびら 青空文庫
」 すらすらと歩を移し、露を払った篠懸や、兜巾の装は、弁慶よりも、判官に、むしろ新中納言が山伏に出立った凄味があって、且つ色白に美しい。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
」 鼻筋鋭く、頬は白澄む、黒髪は兜巾に乱れて、生競った茸の、のほのほと並んだのに、打振うその数珠は、空に赤棟蛇の飛ぶがごとく閃いた。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
兜巾と云っぱ兜巾なり。
泉鏡花 天守物語 青空文庫
例の如くまさかりいてふに柿色の上下で出て、一通口上を述べ、さて仮髪を脱いで坊主頭になつて、此度此通頭を円めましたから、此頭に兜巾を戴いて辨慶を勤めて御覧に入れますと云つた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
さていよいよ大江山へ向けて立つことにきめると、頼光はじめ六|人の武士はいずれも山伏の姿になって、頭に兜巾をかぶり、篠掛を着ました。
楠山正雄 大江山 青空文庫
それは岩裂の神という、兜巾鈴懸けを装った、目なざしの恐ろしい大天狗だった。
芥川龍之介 追憶 青空文庫
作例 · 標準
修験道の行者は、白い装束に兜巾を被り山を歩いた。
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博物館には、古式の兜巾が展示されていた。
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その絵には、額に兜巾をつけた修験者が描かれていた。
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