誘い込む
さそいこむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to entice
文例 · 用例
彼女は自分が男に想いを懸けた時には、その男の髪の毛を或る草と一緒に、何か呪文を唱えながら、三脚台の上で焼くことに依って、どんな男をでも、自分の寝床に誘い込むことが出来た。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
州の学舎は日が暮れると必ず門を閉じるので、生徒は隙をみてそっと門をあけて、かの張鬼子を誘い込む約束になっていた。
— 異聞総録・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
あながち志壮なるが故にではなく、ごく古くからありふれた習俗の枠にはまった考えかたで、恋愛と青春の放埒と漠然混同し、その場その場で精神と肉体とを誘い込む様々の模造小路を彷徨しつつ、身を堅める時は結婚する時という風な生き方である。
— 宮本百合子 『成長意慾としての恋愛』 青空文庫
」 こういう仲間に、ゴーリキイは祖母ゆずりの、聴きての心を誘い込むような魅力のこもった話しかたで、よりよい人生への可能の希望を目醒まそうとするのであった。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイの発展の特質』 青空文庫
「どうぞ」と誘い込むように片足を後へ引いた。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
それからふと気がついて、考えるんだかただ坐っているんだか分らない自分の様子が馬鹿馬鹿しくなったので、とにかく出てそこいらを歩いてるうちに、運命が自分を誘い込むような占ない者の看板にぶつかるだろうという漠然たる頭に帽子を載せた。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
そのかげりが、暗くはないが、へんに深々とした感じで、人の心を誘い込む。
— 豊島与志雄 『祭りの夜』 青空文庫
女主人は、私の今の胸の中を察してか、察せずしてか、今度は私の方を見ながら、「そりゃ三野村さん死なはった時には可哀そうにおしたで」と私をまで誘い込むようにいうのであった。
— 近松秋江 『霜凍る宵』 青空文庫
作例 · 標準
甘い言葉で若者を誘い込む詐欺が増えている。
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森の奥へと続く小道が、私たちを誘い込むように見えた。
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あの店は、独特の雰囲気で客を誘い込むのが上手い。
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