一房
ひとふさ
名詞
標準
one tuft (of hair, threads, etc.)
文例 · 用例
」と仰りながら僕を長椅子に坐らせて、その時また勉強の鐘がなったので、机の上の書物を取り上げて、僕の方を見ていられましたが、二階の窓まで高く這い上った葡萄蔓から、一房の西洋葡萄をもぎって、しくしくと泣きつづけていた僕の膝の上にそれをおいて静かに部屋を出て行きなさいました。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
」 そういって、先生は真白なリンネルの着物につつまれた体を窓からのび出させて、葡萄の一房をもぎ取って、真白い左の手の上に粉のふいた紫色の房を乗せて、細長い銀色の鋏で真中からぷつりと二つに切って、ジムと僕とに下さいました。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
」 しぼり立ての牛乳にレモンの花を一房投げ入れたような若い娘の体の匂いが彼の鼻を掠めた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
円柱の陰=其処の菱提灯に薄紫のリラの一房が灯つてゐる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
みよはその一房一房の朝露を白いエプロンで手早く拭きとつて、下の籠にいれた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
葡萄がやつと籠いつぱいにならうとするころ、みよは、私の渡す一房へ差し伸べて寄こした片手を、ぴくつとひつこめた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
その刹那にふと、私は私の肩を滑って私の膝の上に落ちた葡萄の一房に愕いて、あわてゝ振り返りました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
趙はその時、持って来た鞄の中からバナナを一房取出して私にも分けてくれた。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
作例 · 標準
彼の前髪は、まるで漫画の主人公のように一房だけ垂れていた。
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彼女は、髪を一房手に取って丁寧に編み込んだ。
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カーテンの隙間から、一房の光が差し込んでいる。
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標準
one bunch (of grapes, bananas, etc.)
作例 · 標準
市場で、新鮮なブドウを一房買った。
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バナナが一房、テーブルの上に置いてあった。
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子供たちは、一房のさくらんぼを分け合って食べた。
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標準
one segment (of a tangerine, etc.)
作例 · 標準
ミカンの皮を剥くと、きれいに並んだ一房が顔を出した。
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彼はグレープフルーツを一房ずつ丁寧に食べた。
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この柑橘類は、一房がとても大きいのが特徴だ。
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