風倒
ふうとう
名詞動詞-サ変
標準
falling due to a strong wind
文例 · 用例
舳櫓を押せる船子は慌てず、躁がず、舞上げ、舞下る浪の呼吸を量りて、浮きつ沈みつ、秘術を尽して漕ぎたりしが、また一時暴増る風の下に、瞻るばかりの高浪立ちて、ただ一呑と屏風倒に頽れんずる凄じさに、剛気の船子も※呀と驚き、腕の力を失う隙に、艫はくるりと波に曳れて、船は危く傾きぬ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
市郎はあッと顔を押えながら、腹立紛れの殆ど無意識に、お杉の胸の辺を強く突くと、彼女は屏風倒しに撲地と倒れた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
同時に耳に余る大きな音を立てて、紆濤は屏風倒しに倒れかえる。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
とたんに割床の屏風倒れて、キヤッと逃出す男女の仇姿。
— 正岡容 『東京万花鏡』 青空文庫
屏風倒しに倒れて来た幅の広い岩側は、牛のような頑丈な原田氏の肩でガッシリと防ぎとめられたとみえたが、それも束の間のことで、原田氏は岩盤に押されて海老のように躯をおしまげられてしまった。
— 女の手 『キャラコさん』 青空文庫
犬がふうとうなって戻ってきました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
犬がふうとうなつて戻つてきました。
— 宮沢賢治 『注文の多い料理店』 青空文庫
そこで おくのへやから でていくと、 カウンターのうえに ふうとうが ひとつ おかれていて、 そこでは おまわりさんが てちょうに なにか かきつけていまして!
— THE TALE OF GINGER AND PICKLES 『ジンジャー&ピクルスのはなし』 青空文庫
作例 · 標準
台風が通過した後、裏山の杉の木が何本も風倒しているのが見つかった。
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道路脇の古い看板が風倒し、通行人の安全を脅かす事態となった。
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稲穂が見事に実っていたが、突然の突風で多くの株が風倒してしまった。
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